ちょっと下北沢で用事があったのですが,1時間ほど早く着いてしまったので,
マサコに寄ってきました.
このマサコ,下北沢の中心からは少し離れたところにあり,かつ,入り口も「みなさんいらっしゃい!」な感じではないため,土日の午後でもなかなか空いていてゆっくりできる場所なのです.
コーヒーも特にこだわりのコーヒーを出してくれるわけではないし,店員さんもどちらかと言えば愛想が悪いぐらい(失礼)なのですが,まったく気取らずにゆっくりできます.
# 一応フォローしておくと,愛想が悪いというか,いい意味で,客と店員がお互いに無関心な感じです.
壁に「2時間以上いる人は追加注文お願いします」と書いてあるのですが,裏を返せば「2時間以内ならコーヒー一杯で粘っていい」とちゃんと認めてくれていると言えるお店です.
そんなわけで,ここに来るとやるべきことは一つです.
コーヒーを頼んで(場合によってはビールでもジンでもウイスキーでもいいですが),ジャズを BGM に読書.
これだけです.
# 僕はジャズに造詣が深くないので,2時間ジャズだけで粘れません...
今日のマサコのお供は,村上春樹の「もし僕等のことばがウイスキーであったなら」でした.

ウイスキーとテーマにしたアイラ島とアイルランドの紀行文ですが,ウイスキーそのものというよりは,それを生み出す風土や,ウイスキーの作り手,パブのマスター,そして飲み手が主役に置かれていたように思います.
ゆっくり読んでも1時間ぐらいで読みきれる量ですが,写真もふんだんに納められていて,この一冊からウイスキーを十分に感じ取れる内容でした.
恥ずかしながら村上春樹の文章を読むのはこれが初めてだったのですが,知的ながらも嫌味のない文章は,タバコとコーヒーとジャズによって作り出されるマサコの空気とうまくマッチし,心地よい時間を過ごさせてくれました.